第11課  千年期

千年期―ミレニアムという言葉が最近よく使われています。聖書は何と教えているでしょうか。一般的にキリスト教会ではキリストの再臨の前にこの地上に平和と繁栄の千年期が来ると信じられています。ミレニアムはキリストの再臨の前でしょうか後でしょうか。千年期の前に、その期間中、その終わりにどんな事件が起こるのでしょう。

1. キリストの再臨のとき、どんな大事件が起こりますか。

「わたしたちは主の言葉によって言うが、生きながらえて主の来臨の時まで残るわたしたちが、眠った人々より先になることは、決してないであろう。すなわち、主ご自身が天使のかしらの声と神のラッパの鳴り響くうちに、合図の声で、天から下ってこられる。その時、キリストにあって死んだ人々が、まず最初によみがえり、それから生き残っているわたしたちが、彼らと共に雲に包まれて引き上げられ、空中で主に会い、こうして、いつも主と共にいるであろう。」テサロニケ第一4 : 15-17

「ここで、あなたがたに奥義を告げよう。わたしたちすべては、眠り続けるのではない。終りのラッパの響きと共に、またたく間に、一瞬にして変えられる。というのは、ラッパが響いて、死人は朽ちない者によみがえらされ、わたしたちは変えられるのである。なぜなら、この朽ちるものは必ず朽ちないものを着、この死ぬものは必ず死なないものを着ることになるからである。この朽ちるものが朽ちないものを着、この死ぬものが死なないものを着るとき、聖書に書いてある言葉が成就するのである。『死は勝利にのまれてしまった。死よ、おまえの勝利は、どこにあるのか。死よ、おまえのとげは、どこにあるのか』。」コリント第一15 : 51-55

聖徒たちはキリストの再臨の時に復活します。黙示録20 : 6によると千年期は「第一の復活」の時から始まります。

2. 贖われた者はイエスと共にどこへ行きますか。

「あなたがたは、心を騒がせないがよい。神を信じ、またわたしを信じなさい。わたしの父の家には、すまいがたくさんある。もしなかったならば、わたしはそう言っておいたであろう。あなたがたのために、場所を用意しに行くのだから。そして、行って、場所の用意ができたならば、またきて、あなたがたをわたしのところに迎えよう。わたしのおる所にあなたがたもおらせるためである。」ヨハネ14 : 1-3

「父よ、あなたがわたしに賜わった人々が、わたしのいる所に一緒にいるようにして下さい。天地が造られる前からわたしを愛して下さって、わたしに賜わった栄光を、彼らに見させて下さい。」同17 : 24

「その後、わたしが見ていると、見よ、あらゆる国民、部族、民族、国語のうちから、数えきれないほどの大ぜいの群衆が、白い衣を身にまとい、しゅろの枝を手に持って、御座と小羊との前に立ち、…わたしは彼に答えた、『わたしの主よ、それはあなたがご存じです』。すると、彼はわたしに言った、『彼らは大きな患難をとおってきた人たちであって、その衣を小羊の血で洗い、それを白くしたのである。それだから彼らは、神の御座の前におり、昼も夜もその聖所で神に仕えているのである。御座にいますかたは、彼らの上に幕屋を張って共に住まわれるであろう』。」黙示録7 : 9, 14, 15

 

3. 贖われた者はどれくらいの期間、天国にいますか。

「この第一の復活にあずかる者は、さいわいな者であり、また聖なる者である。この人たちに対しては、第二の死はなんの力もない。彼らは神とキリストとの祭司となり、キリストと共に千年の間、支配する。」黙示録20 : 6(注1)

 

4. 贖われた者はそこで何をしますか。

「また見ていると、かず多くの座があり、その上に人々がすわっていた。そして、彼らにさばきの権が与えられていた。また、イエスのあかしをし神の言を伝えたために首を切られた人々の霊がそこにおり、また、獣をもその像をも拝まず、その刻印を額や手に受けることをしなかった人々がいた。彼らは生きかえって、キリストと共に千年の間、支配した。」黙示録20 : 4

 

5. 贖われた者は誰を裁きますか。

「それとも、聖徒は世をさばくものであることを、あなたがたは知らないのか。そして、世があなたがたによってさばかれるべきであるのに、きわめて小さい事件でもさばく力がないのか。あなたがたは知らないのか、わたしたちは御使をさえさばく者である。ましてこの世の事件などは、いうまでもないではないか。」コリント第一6 : 2, 3

 

6. 悪人は千年の間、どこにいますか。

「不法の秘密の力がAすでに働いているのである。ただそれは、いま阻止している者が取り除かれる時までのことである。その時になると、不法の者が現れる。この者を、主イエスは口の息をもって殺し、来臨の輝きによって滅ぼすであろう。」テサロニケ第二2 : 7, 8(黙示録20 : 5上句;エレミヤ25 : 33参照)

 

7. その時の地上は、どんな様子ですか。

「そして、山と岩とにむかって言った、「さあ、われわれをおおって、御座にいますかたの御顔と小羊の怒りとから、かくまってくれ。御怒りの大いなる日が、すでにきたのだ。だれが、その前に立つことができようか。」黙示録6 : 14-17

「見よ、主はこの地をむなしくし、これを荒れすたれさせ、これをくつがえして、その民を散らされる。…地は全くむなしくされ、全くかすめられる。主がこの言葉を告げられたからである。…地は全く砕け、地は裂け、地は激しく震い、地は酔いどれのようによろめき、仮小屋のようにゆり動く。そのとがはその上に重く、ついに倒れて再び起きあがることはない。」イザヤ24 : 1, 3, 19, 20

「わたしは地を見たが、それは形がなく、またむなしかった。天をあおいだが、そこには光がなかった。わたしは山を見たが、みな震え、もろもろの丘は動いていた。わたしは見たが、人はひとりもおらず、空の鳥はみな飛び去っていた。わたしは見たが、豊かな地は荒れ地となり、そのすべての町は、主の前に、その激しい怒りの前に、破壊されていた。」エレミヤ4 : 23-26

 

8. その間、サタンはどこにいますか。

「またわたしが見ていると、ひとりの御使が、底知れぬ所のかぎと大きな鎖とを手に持って、天から降りてきた。彼は、悪魔でありサタンである龍、すなわち、かの年を経たへびを捕えて千年の間つなぎおき、そして、底知れぬ所に投げ込み、入口を閉じてその上に封印し、千年の期間が終るまで、諸国民を惑わすことがないようにしておいた。その後、しばらくの間だけ解放されることになっていた。」黙示録20 : 1-3(注2)

 

9. サタンが、しばらくの間解き放たれるのはいつですか。

「彼は、悪魔でありサタンである龍、すなわち、かの年を経たへびを捕えて千年の間つなぎおき、そして、底知れぬ所に投げ込み、入口を閉じてその上に封印し、千年の期間が終るまで、諸国民を惑わすことがないようにしておいた。その後、しばらくの間だけ解放されることになっていた。」黙示録20 : 2, 3

 

10. どんな事件が彼を解放しますか。

「(それ以外の死人は、千年の期間が終るまで生きかえらなかった。)これが第一の復活である。…千年の期間が終ると、サタンはその獄から解放される。」黙示録20 : 5, 7

「このことを驚くには及ばない。墓の中にいる者たちがみな神の子の声を聞き、善をおこなった人々は、生命を受けるためによみがえり、悪をおこなった人々は、さばきを受けるためによみがえって、それぞれ出てくる時が来るであろう。」ヨハネ5 : 28, 29

 

11. サタンはまず何をしますか。

「そして、出て行き、地の四方にいる諸国民、すなわちゴグ、マゴグを惑わし、彼らを戦いのために召集する。その数は、海の砂のように多い。」黙示録20 : 8

 

12. 彼は誰に対して戦いを挑みますか。

「彼らは地上の広い所に上ってきて、聖徒たちの陣営と愛されていた都とを包囲した。」黙示録20 : 9前半

 

13. 聖徒と新エルサレムは、どのようにして地上に降りてくるでしょうか。

「聖徒エルサレムが、神の栄光のうちに、神のみもとを出て天から下って来るのを見せてくれた。」黙示録21 : 10

 

14. サタンが聖徒と都を攻撃した後、どんなことが起こりますか。

「彼らは地上の広い所に上ってきて、聖徒たちの陣営と愛されていた都とを包囲した。すると、天から火が下ってきて、彼らを焼き尽した。」黙示録20 : 9後半

 

15. 神の福音の計画の頂点は何ですか。

「ある人々がおそいと思っているように、主は約束の実行をおそくしておられるのではない。ただ、ひとりも滅びることがなく、すべての者が悔改めに至ることを望み、あなたがたに対してながく忍耐しておられるのである。しかし、主の日は盗人のように襲って来る。その日には、天は大音響をたてて消え去り、天体は焼けてくずれ、地とその上に造り出されたものも、みな焼きつくされるであろう。このように、これらはみなくずれ落ちていくものであるから、神の日の到来を熱心に待ち望んでいるあなたがたは、極力、きよく信心深い行いをしていなければならない。その日には、天は燃えくずれ、天体は焼けうせてしまう。しかし、わたしたちは、神の約束に従って、義の住む新しい天と新しい地とを待ち望んでいる。」ペテロ第二3 : 9-13

「わたしはまた、新しい天と新しい地とを見た。先の天と地とは消え去り、海もなくなってしまった。また、聖なる都、新しいエルサレムが、夫のために着飾った花嫁のように用意をととのえて、神のもとを出て、天から下って来るのを見た。また、御座から大きな声が叫ぶのを聞いた、『見よ、神の幕屋が人と共にあり、神が人と共に住み、人は神の民となり、神自ら人と共にいまして、人の目から涙を全くぬぐいとって下さる。もはや、死もなく、悲しみも、叫びも、痛みもない。先のものが、すでに過ぎ去ったからである』。すると、御座にいますかたが言われた、『見よ、わたしはすべてのものを新たにする』。また言われた、『書きしるせ。これらの言葉は、信ずべきであり、まことである』。そして、わたしに仰せられた、『事はすでに成った。わたしは、アルパでありオメガである。初めであり終りである。かわいている者には、いのちの水の泉から価なしに飲ませよう。勝利を得る者は、これらのものを受け継ぐであろう。わたしは彼の神となり、彼はわたしの子となる』。」黙示録21 : 1-7

 

注釈

【注1】英語のmillennium(千年期)という言葉は二つのラテン語、mille(千という意)とannus(年という意)から成っています。千年期は、聖書の詩篇90 : 4、伝道6 : 6、ペテロ第二3 : 8、黙示録20 : 2-7の四ヶ所にしか、記されておらず、また、それが霊的リバイバル、平和、繁栄の期間であると述べられている箇所は一つもありません。

【注2】サタンは環境という鎖につながれるのです。彼は今、地上の人々を誘惑することを許されています。彼はあざむいた自分の家臣たちを思いのままに導いています。しかし、彼が縛られるときは近づいています。悪人はみな死に、義人が神の都にいるそのとき、彼は、自分が六千年の地上歴史を通じてもたらした荒廃について瞑想する以外、何もすることがなくなるのです。