完全な契約と不完全な契約

*霊感の言葉*

各時代の大争闘下巻216~217

サタンは、人類をあざむき、誘惑することによって、人類創造における神のご計画を挫折ざせつさせようと考えた。しかし、キリストは今、人間が堕落しなかったかのように、この計画の実行を求められるのである。キリストは、ご自分の民のために、完全で十分な許しと義認だけでなくて、彼らが、ご自分の栄光にあずかり、ともにみ座につくことを求められるのである。

イエスが、彼の恵みに浴する人々のために嘆願される一方において、サタンは、彼らを罪人として神の前に告訴する。大欺瞞ぎまん者サタンは、彼らに疑惑を抱かせ、神に対する信頼を失わせ、神の愛から彼らを引き離し、神の律法を犯させようとしてきた。そして今度は、サタンは、彼らの生涯の記録を指摘し、品性の欠陥、贖い主のみ栄えを汚したところの、キリストに似ていない点、そして、彼が誘惑して彼らに犯させたすべての罪を指摘して、これらのことのゆえに彼らは自分の臣下であると主張するのである。

イエスは、彼らの罪の弁解はなさらないが、彼らの悔い改めと信仰を示して、彼らの許しを主張なさり、天父と天使たちの前で、ご自分の傷ついた両手をあげ、わたしは彼らの名を知っている、わたしは彼らを、わたしのたなごころに彫り刻んだ、と言われるのである。「神の受けられるいけにえは砕けた魂です。神よ、あなたは砕けた悔いた心をかろしめられません」(詩篇 51:17)。そして、ご自分の民を訴える者にむかって「サタンよ、主はあなたを責めるのだ。すなわちエルサレムを選んだ主はあなたを責めるのだ。これは火の中から取り出した燃えさしではないか」と宣言される(ゼカリヤ3:2)。キリストは、忠実な人々に、ご自分の義の衣を着せて、父なる神の前に「しみも、しわも、そのたぐいのものがいっさいなく、清くて傷のない栄光の姿の教会」として立たせてくださる(エペソ5:27)。彼らの名は、いのちの書に書きとめられる。そして彼らについて、「彼らは白い衣を着て、わたしと共に歩みを続けるであろう。彼らは、それにふさわしい者である」と記されているのである(黙示録3:4)。

こうして、新しい契約が完全に成就する。「わたしは彼らの不義をゆるし、もはやその罪を思わない。」「主は言われる、その日その時には、イスラエルのとがを探しても見当らず、ユダの罪を探してもない」(エレミヤ31:34、50:20)。「その日、主の枝は麗しく栄え、地の産物はイスラエルの生き残った者の誇、また光栄となる。そして・・・・シオンに残るもの、エルサレムにとどまる者、すべてエルサレムにあって、生命の書にしるされた者は聖なる者ととなえられる」(イザヤ4:2、3)。