契約の箱の発掘

考古学者:ロン・ワイアット

アメリカ人考古学者、探検家で、特に、トルコ東部アララテ山におけるノアの箱船の発掘者として有名である。紅海の海底では、モーセの出エジプトの現場を、古代の戦車の残骸と共に発見。サウジアラビア北西部では、定説とは異なる「真の」シナイ山を発見し、死海ではソドムとゴモラの遺跡を発掘するなど、聖書考古学界に多くの波紋を起こしてきた人物だ。1979年に彼は、不思議なきっかけから、エルサレム旧市街の北、ダマスコの門の外側に位置するモリヤの丘に、契約の箱が隠されていることを確信する。1982年、ついに石棺に納められた聖櫃を含む、神殿器物の納められている洞窟を、地下約12メートルの網の目状のトンネルの中で発見する。彼は、極度に狭い地下トンネル網の壁面の隙間から、まるでモグラのように洞窟に這い入ったが、洞窟への正式な入口は完全に閉ざされ、中の聖遺物を外に持ち出すことはできなかった。彼は、その後も何回も洞窟に戻り、調査を進めるがこの間に盗掘を試みた者たちを含め、5人が生命を失った。生死を分ける彼の冒険と発掘の物語は、映画スピルバーグに伝わるところとなり映画「レイダース/失われたアーク(聖櫃)」が誕生したともいわれる。