ロン・ワイヤット―考古学発見に関する質問

1.箱舟の入り口は、真ん中にあったのですか、それとも先端部にあったのですか?

創世記6:16 箱舟に屋根を造り、上へ一キュビトにそれを仕上げ、また箱舟の戸口をその横に設けて、一階と二階と三階のある箱舟を造りなさい。

あけぼの上89-93「それは3階建てで、ただ一つの入り口が横についていた

聖書も「横に」とだけ言っているのであって、横、あるいは側の中央か、先端部かについては言及していない。

 

2.一般的にケルビムは、契約の箱の上に置かれているように描かれていますが、ロン・ワイヤットは契約の箱の両側にあったと言っています....。

a. 聖書によると憐みの座の上にケルビムが置かれている。

b. 聖書の二つのケルビムは高く「ケルビムの翼を伸ばしたところ、このケルブの翼はこの壁に達し、かのケルブの翼はかの壁に達し、他の翼は宮の中で触れ合った」と表現されている。列王上6:23-28.

 

この主張で、「もし契約の箱がロン・ワイヤットの見たようなものであるなら、本物でなく、いんちきもの」として批評家たちは、彼の発見を拒んでいる。では検証してみよう:

 

憐みの御座の上にケルビムは置かれた?

出エジプト記25:22 には「あかしの箱の上にある二つのケルビム」とある。

英語では、「upon the ark of the testimony」となっている。

 

25:19 And make one cherub on(4480) the one end, and the other cherub on(4480) the other end: even of the mercy seat shall ye make the cherubims on(5921) the two ends thereof.

37:9 And the cherubims spread out their wings on high, and covered with their wings over(5921) the mercy seat, with their faces one to another; even to the mercy seatward were the faces of the cherubims.

出エジプト25:19と37:8にヘブル語のon(4480)は「MIN」という言葉で、通常「fromから、above上、out ofから」とか他にもいろいろな意味がある。日本語では口語訳も新改訳も新共同訳も同じように贖罪所の両端にと訳している。「一つのケルブをこの端に、一つのケルブをかの端に置いた。すなわちケルビムを贖罪所の一部として、その両端に造った」。

一方on(5921)25: 19には「AL」という言葉も使っている。これも「on,上beside側、端、against相対して、connected toにつながって」といろいろある。

※ 一つの言葉を解釈するとき、前後関係を見ることが重要である。ある先生が「My mother is kind」という文章を訳しなさいと生徒たちに言った。ある生徒は「私のお母さんは親切である」と訳し、ある生徒は「私のお母さんは種類である」と訳した。

 

この「AL」の使い方を聖書で見てみよう。

サムエル記下20:8 「時にヨアブは軍服を着て、帯をしめ、その上にさやに納めたつるぎを腰に結んで帯びて「sword fastened upon (“AL”) his loinsいたが、彼が進み出た時つるぎは抜け落ちた。

雅歌3:8 皆、つるぎをとり、戦いをよくし、おのおの腰に剣を帯びてon (“AL”) his loins、夜の危険に備えている」。

出エジプト記12:7 その血を取り、小羊を食する家の入口の二つの柱と、かもいにそれを塗らなければならない。「And they shall take of the blood, and strike it on (“AL”) the two side posts and on (“AL”) the upper door post of the houses…”

英語で “putting “ON” a sword”, また“putting blood “ON” a doorpost”というとき何を意味するかを誰でも分かるであろう。

出エジプト記27:21 アロンとその子たちとは、会見の幕屋の中のあかしの箱の前(“AL”)にある垂幕の外で、夕から朝まで主の前に、そのともし火を整えなければならない。これはイスラエルの人々の守るべき世々変らざる定めでなければならない。「...の前にある」という使い方もしている。

 

英語でこんなひょうげんがある:put on one’s clothes服を着る

put on one’s shoes靴をはく

put on one’s glasses眼鏡をかける

wheels ON a carというときも、必ずしも自動車の上にタイヤを取り付けるという意味ではない。

 

スタディバイブルの列王上6 : 23-18の注解に「契約の箱のそばに置かれた二人の天使―最も壮麗な至聖所が、山でモーセに示された型に従って作られた。そして、その後主によってダビデに示された。契約の箱の上のケルビムに加えて、ソロモンは箱の各々の端に立たせる他のもっと大きな二人の天使を作った。それは、神の律法を守る天の御使たちを表していた。この至聖所の美しさと輝きを描写するのは不可能である。この場所に、神聖な契約の箱が祭司により厳粛に崇敬の念をもって設置された。そして、その場所の床に立っていた二人の威厳あるケルビムの翼の下に置かれた(RH 1905年 11月9日)

A most splendid sanctuary had been made, according to the pattern showed to Moses in the mount, and afterward presented by the Lord to David. In addition to the cherubim on the top of the ark, Solomon made two other angels of larger size, standing at each end of the ark, representing the heavenly angels guarding the law of God. It is impossible to describe the beauty and splendor of this sanctuary. Into this place the sacred ark was borne with solemn reverence by the priests, and set in its place beneath the wings of the two stately cherubim that stood upon the floor.  {RH, November 9, 1905 par. 7}

 

霊感の書「贖いの歴史-(元生き残る人々)」189:

「贖罪所の両端には、やはり純金だけで作られたケルビムがすえつけられていた。ケルビムは互に向かい合って、うやうやしい様子で下の贖罪所の方を見ていたが、それはすべての天使たちが天の幕屋にある箱の中に納められている神の律法おきてを、関心と敬虔な思いをもって見ていることをあらわした。ケルビムは翼をそなえていた。天使の一方の翼は高くひろげられ、一方の翼は自分の姿をおおっていた。地上の聖所の箱は、天の真の箱の型だった天の聖所では、箱の両端にそれぞれ生ける天使が立っていて、一方の翼は高く伸ばして贖罪所をおおい、一方の翼は体の前に折りたたんで敬虔と謙遜をあらわしている」。

① 地上の契約の箱は、天の契約の箱のひな型であった。

② 天の箱の両端に天使は立っていた。

③ 従って地上の契約の箱の両端にケルビムが立っていたことが結論づけられる。

イザヤ書6:2 その上にセラピムが立ち、おのおの六つの翼をもっていた。その二つをもって顔をおおい、二つをもって足をおおい、二つをもって飛びかけり、

エゼキエル書1:11 彼らの顔はこのようであった。その翼は高く伸ばされ、その二つは互に連なり、他の二つをもってからだをおおっていた。

一般に描かれているケルビムは、契約の箱の上に足を置いて立ったり、あるいは座ったりしている。ロン・ワイヤットの描写が霊感の書に最も調和しているのではないだろうか? 神の聖なる御座の周りにおける天使たちのうやうやしい敬虔な態度を表すのにふさわしいのではないだろうか?