ポールのカナリア 5

アニー・シェラード
~My Bible First より~

ペットをつかもうと手を伸ばしたときに、壁に手がふれました。
どういうわけか、壁が熱くなっていました。

ポールは、「お母さん、起きて!壁が、ものすごく熱いんだけど」と呼びかけました。

お母さんは、ろうかに走っていって、近所の人たちを起こしました。

間もなく、消防士がかけつけてきて、すぐに隣のへやの火を消してくれました。

でも、ポールとお母さんのへやも、かなり焼けてしまいました。

隣のへやにあったストーブのすぐ近くに服がかけてあって、
その服に火がついてしまったのでした。

職人さんたちがきて、ポールたちの部屋を直している間、
ポールとペットは、ジェーンの家族のところに泊めてもらいました。

長屋の人たちが、建物と、そこに住んでいる人たちの命を救ったカナリアを見にやってきました。
長屋の持ち主もやってきました。

多くの人の命が助かり、もし建物が焼け落ちていたら、
たくさんのお金も損することになったはずなので、彼はとても感謝していました。

火事が他のへやに広がる前に、ペットがポールを起こしたおかげで、
被害は少なくてすんだのでした。

火事の被害にあったへやの修理が終わったあとで、
長屋の持ち主が、何かお礼をさせてほしいとポールに頼みました。

そこでポールは、
「外に出られるようになるための、松葉づえが欲しいんですけど…」
と遠慮がちに答えました。

長屋の持ち主は、喜んで松葉づえを買ってくれました。
またポールのお母さんのために、新しいミシンも買ってくれました。

これで、お母さんも、外に出て行かないで、
ポールと家の中で過ごしながら、仕事をすることができます。

さらに彼は、ペットの鳥かごと、一年分のエサまで買ってくれました。

迷子の小鳥に出会ってから、ポールの人生は大きく変わりました。

ポールだけでなく、お母さんや、その他おおぜいの人たちも、
ペットのおかげでとても幸せになりました。

あの小さなカナリアは、私たちのよき模範だとは思いませんか?

(おわり)

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