ポールのカナリア 2

アニー・シェラード
~My Bible First より~

その日、お母さんが仕事から帰ってくると、
ポールが毛布にくるまって寝ていたので、びっくりしてしまいました。

お母さんは、「ポール、気分でも悪いの?」と心配そうな声でたずねながら、
彼のところにかけよりました。

ポールは目を覚まし、お母さんを見てにっこりしました。
すぐに嵐のときの出来事を思い出したのです。

「気分は悪くないよ。
嵐が吹き荒れているときに、
窓からこんなものが部屋に飛びこんできたんだ」。

ポールが毛布を広げると、
かわいい小鳥があらわれたので、
お母さんもにっこりしました。

ポールは、起こったことを全部、お母さんに話しました。

「ペットと呼ぶことにしたんだ。かわいいでしょ?」
と彼は言いました。

確かに、とてもかわいい小鳥だと、お母さんは思いましたが、
羽のひとつが傷ついて、少したれさがっていました。
よく見ると、小さな足の指も、二本なくなっていました。

ペットは、お母さんを見て、チュッチュッと鳴きました。
小鳥は、暖かくてかわいたところが好きでした。

ポールとお母さんが話している間、
ペットは、やわらかくて黄色い羽毛をふくらませて、
ていねいに毛づくろいをしていました。

「きっと、お腹をすかせているでしょうね」
とお母さんが言いました。

「近所に、小鳥を飼っている人がいるから、
エサを少し分けてもらえるか、聞いてくるわ」。

すぐにお母さんは、小鳥のエサをもって戻ってきました。

ペットが夢中でそれを食べるのを見て、
二人は笑ってしまいました。

ペットのために、小さいコップに水も入れてあげました。

寝る時間になって、
ポールは、棒を二脚のいすに引っかけ、
ペットがその棒の上で眠れるようにしてあげました。

小鳥は頭を羽の下にうずめて、すぐにぐっすり眠ってしまいました。

その日から、ポールは寂しくなくなりました。

でも、ペットを飼うには、もっとエサが必要です。
お母さんには、エサを買うよぶんのお金はありません。

(続く)

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